キャンプ場から名刹まで。大山のふもとで秋を満喫!〈後編〉
アクティブ 2023.10.20
大山と境港を巡るドライブ旅行の2日目は、境港が誇るベニズワイガニの競り見学からスタート。その後、大山の麓にある名刹やガーデンレストラン、絶景が眺められる天空リフトを巡る、海と山の両方を満喫する旅をご紹介します。
もくじ
ベニズワイガニの季節がスタート!境港漁港で競り見学
ベニズワイガニの水揚げ量日本一を誇る境港漁港。9月からはベニズワイガニ漁が解禁となります。水揚げと活気あふれる競りを見学しました。
2023年8月に完成した国内唯一のベニズワイガニ専用の「カニかご上屋」は、延べ床面積が約3200平方メートルと驚くほど広々!そこに漁船から取れたてのベニズワイガニが次々に運ばれると、鮮やかな朱色が広がり、まるで赤いじゅうたんを敷き詰めたよう!
競りは一般見学も可能。詳しくは境港水産振興会の公式サイトから申し込みできます。
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一般社団法人境港水産振興協会
https://sakaiminato-suisan.jp/event_content.php?id=3
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競り見学の後は上屋の近くにある「境港水産物直売センター」で朝ご飯。午前8時からオープンするこの施設には12の水産物販売店が軒を連ね、ベニズワイガニはもちろん、境港で水揚げされた新鮮な魚介類が販売されています。建物内はイートインももちろんOK。取れたてのカニや魚をその場で味わえるなんて、ぜいたくすぎる!
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境港水産物直売センター
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聖なる山で心を浄化しに『大山寺』と『大神山神社』へ
お腹を満たした後は大山へ出発。大山は信仰の対象としてあがめられてきた霊峰のため、由緒ある寺社仏閣がいくつも点在しています。その中でも大山の中腹にある「大山寺」は1300年の歴史を誇る名刹。
718(養老2)年、金蓮上人により開創し、山岳信仰に帰依する修験道の修行道場として栄えたお寺です。最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵を抱え、一大修行道場としては比叡山や高野山に並ぶほどだったとか。立派な山門を通って境内へ。長い階段を歩いていくと本堂へと到着します。
大山の豊かな自然の中にたたずむ本堂は厳かな雰囲気が漂い、背筋がピンと伸びるよう!本堂前には願いを一つ念じてなでると願いを叶えてくれるという「宝牛」やなでた箇所がよくなるという徳がある「賓頭盧尊(びんずるそん)」など縁起のいいスポットもあり、ぜひご利益をいただいて帰りましょう。
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大山寺
https://daisenji.jp
大山寺を降り、山門付近にある大山寺参道の分岐点が、「大神山神社」の奥宮へと続く参道入口。大神山神社奥宮は、山岳信仰の対象だった大山に僧が修行のために登り、修験の場として簡単な遥拝(ようはい)所を設けたのがそもそもの始まり。大山は神体山として大己貴神(おおなむちのかみ)が鎮まるとされることから、この神社でも御祭神に大己貴神が祀られています。
鳥居をくぐると、自然石を敷き詰めた約700メートルの参道が現れます。この長さは自然石を敷き詰めた参道としては日本一なのだとか。周囲はブナや杉の老木が生い茂り、大山の豊かな自然を感じながら歩くと、心が浄化されていく気分が味わえます。
御神門をくぐると、社殿が目の前に現れます。社殿は全国最大級の壮大な権現造りの建物として有名ですが、現在は残念ながら修復工事中。2024年秋に完成予定のため、御神体は仮の社として下山神社に遷(うつ)されているので、お参りはこちらへ。
雪の多い冬季は奥宮への参拝が難しいため、お参りするならぜひ秋の季節に。また、大山の麓には冬のお参りができるよう本社もあります。
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大神山神社
http://www.oogamiyama.or.jp
大山寺や大神山神社奥宮まで続く石畳の参道沿いには旅館や温泉、カフェなどもあり、散策も楽しい場所。また、エリア内にある「大山観光局」では大山の観光や登山の情報が入手でき、大山グッズの販売や、レンタサイクルやアウトドアウェア、キャンプ用品のレンタル(事前予約)もできるので、先に立ち寄ることをおすすめ!
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大山観光局
https://tourismdaisen.com
森に抱かれるようにたたずむ『レストランあけまの森』で本格フレンチのランチを!
この日、楽しみにしていたのが「レストランあけまの森」でのランチ。大山寺から車で約10分、大山山麓にある結婚式場「プリムローズガーデン』の敷地内にあり、豊かな森に抱かれるようにたたずむフレンチレストランです。
ランチはアミューズからメイン、デザートまでの本格フレンチコースが2,800円から用意される中、今日は奮発してメインに魚と肉の2種類の料理が楽しめる「Montagne(モンターニュ 山)」(5,500円)コースをオーダー。店内の雰囲気もヨーロッパの片田舎にある邸宅を思わせる上品な落ち着いた雰囲気で、穏やかな時間が流れています。
料理が運ばれてきてまず驚くのは、その美しさ。まるで絵画のような繊細な盛り付けで目を楽しませてくれます。食材に至っても、境港で水揚げされた新鮮な魚介や大山どり、地元農家から仕入れる野菜など、鳥取県産のものがふんだん。
ブイヨンやだし、ソースなども手作りにこだわることで食材の味がさらに引き立ち、鳥取の美味を存分に味わえるのも魅力です。ここで開催されるウェディングは料理のおいしさも評判で、このレストランで料理を食べたことで結婚式の会場に選ぶ人も多いとか。
食後は敷地内を散策。秋になれば紅葉も楽しめ、他にはない優雅なひとときが味わえます。
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レストランあけまの森 ※完全予約制
https://foreat.jp/restaurant/
プリムローズガーデン
https://primrosegarden.co.jp
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旅の最後は天空のリフトに乗って感動の大パノラマを体験
いよいよ旅も終盤に近づき、車で向かったのが「大山まきばみるくの里」。あけまの森からは車で15分程度、大山の中腹にある大山放牧場に囲まれた観光施設で、周囲の牧草地には放牧された牛が見られるなど、のどかで牧歌的な光景が楽しめます。
ここの名物が白バラ牛乳を使用した特製ソフトクリーム(400円)。1日に4500本も売り上げたことのある大山グルメの定番で、ミルキーさは格別!牛がのんびり草を食べる放牧地の先には境港も見え、この眺望もごちそうですね。
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大山まきばみるくの里
https://dainyu.or.jp/home-of-milk/
そして、最後に訪れたのが「大山まきばみるくの里」からほど近い「大山ますみず高原天空リフト」。ここには春から秋にかけて運行する観光リフトがあり、標高900mの山頂展望台を目指し、約8分間の優雅な空中散歩が楽しめます。
山頂に近づくにつれ、弓ヶ浜や島根半島、日本海が眼下に広がり、開放感は最高!到着した展望台からは青空と日本海、鮮やかな緑の山々が360度の大パノラマが広がり、まるで別世界を訪れたような気分。天気がいい日は隠岐の島を見られるそうで、それを見ることができたカップルは幸せになれるというロマンティックな言い伝えもあるのだとか。
ソファ席やハンモック席などもあり、絶景を眺めながら時間を忘れてのんびり過ごすことも。秋になれば、エメラルドグリーンな山々が紅葉に染まり、高原には金色のススキが輝くなど、この季節しか見られない贅沢な景色も味わえるそうです。そして、おすすめの時間が夕刻。息を呑むほどの美しい夕焼けが視界いっぱいに広がり、大山の旅を思い出深いものにしてくれます。
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大山ますみず高原
https://www.masumizu.net
山や海をぐるりと巡り、1泊2日とは思えないほど中身の濃い旅が楽しめる大山・境港。豊かな実りと自然を満喫するなら、この秋がベストシーズンですよ!
境港について
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