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家族みんなが笑顔になる旅 境港でキャンプ&農業体験!

アクティブ 2022.04.04

仕事が忙しくて、子どもと過ごす時間が減っているので、3連休はたっぷりと遊んであげたいと思い、境港のキャンプ場とゲストハウスに泊まる2泊3日の体験型の家族旅行をしてきました。境港は新鮮な海産物が揃いますし、バーベキューや郷土料理を子どもと一緒に作ればきっといい思い出になるはず。しかも、縁あって白ネギの農業体験もさせてもらえることに。

キャンプ用品はすべて現地調達可能

テントの設営や食材の買い出しもあるので、大阪を出発したのが午前7時。子どもたちは初めてのキャンプに興奮してなかなか寝付けなかったのか、まだ眠そうにしていましたが、3連休初日で渋滞が発生するかもしれませんので、ここでゆっくりするわけにはいきません。

ところが車に乗ってすぐに旅行モードになったのか、車の中でずっとハイテンション。このままではキャンプ場でテントを張った瞬間に、そのまま寝てしまいまいそうですが、それはそれで笑い話になるのでいいとしましょう。

大阪から境港まで、途中に休憩を入れつつ4時間ちょっとで到着しました。電車で6時間くらい掛かるのでもっと遠いイメージでしたが、渋滞が発生しなかったのもあって、あっという間でした。

キャンプ場に向かう前に、まずは大型のショッピングセンター「PLANT-5」へ。ここは食材からキャンプ道具まで、キャンプに必要なアイテムがすべて揃います。テントや寝袋などは事前に購入しましたが、バーベキューに必要な道具や炭、食器類はPLANT-5で購入しました。

食材もPLANT-5で調達。境港の魚介類を地元価格で購入できるので、食べざかりの子どもがいても安心です。3人も子どもがいるので、外食をすると大変なことになりますが、キャンプならそこまで食費がかからないので助かります。

それにしてもキャンプに必要なものをすべて、ひとつのお店で買えるのは魅力的。キャンプ場から近いのも便利でいいですね。実際にバーベキューの炭が足りなくなって、追加分を購入しにきました。

PLANT-5 境港店

住所:鳥取県境港市竹内団地276
営業時間:8:00〜22:00(年中無休)

シンプルなキャンプ場だけど設備はしっかり

今回利用したキャンプ場は境港公共マリーナ キャンプ場。利用料金は1ブロック1,047円と格安なのに、水道があるのはもちろんのこと、きれいなトイレやカマドも揃っていて、しかもテントスペースはきちんと手入れが行き届いています。それ以外は何もありませんが、今回は他の利用者も少なかったのもあって、子どもが思いきり走りまわれました。

車を乗り入れることはできませんが、駐車場からの距離も近いので問題ありません。少し先に砂浜があるのですが、そちらは工事中で入れなかったのは残念。子どもが砂まみれにならないの

で、親としてはよかったのですが。

それでも20分くらい歩いたところに温泉施設もあるので、昼間は全力で汗をかいてもOK。ただ、子どもが歩いていくには少し距離があるので、温泉施設に行ったら戻ってくるまでお酒を飲めません。それでも子どもが楽しんでくれればいいんですけどね。

今回の料理長は父親の私。バーベキューがメインですが、せっかくなので子どもに調理体験をさせるために、ホイル焼きに挑戦しました。

境港公共マリーナ キャンプ場

住所:鳥取県境港市新屋町
電話番号:0859-45-4151
料金:1,047円(1区画24時間)
※キャンプ場の予約は3ヶ月前より受け付けています。

新鮮食材&自分たちの手作りで最高の夕食に

境港でキャンプをする最大の魅力は、なんといっても魚介類が新鮮であること。漁港がすぐそばにあるわけですから、水揚げされたばかりで何を食べても美味しいのはいうまでもありません。今回チョイスしたのは「シマメイカ(スルメイカ)」。

この新鮮なシマメイカをホイル焼きにしようという算段です。もちろんこれだけでは足りないので、鮭のボイル焼きと豚キムチ、そして子どもたちのためにバーベキュー。焚き火もあるのでマシュマロも購入しておきました。

準備をしている間に子どもたちは初めてのテントやシャボン玉を満喫。いつもはタブレットで動画ばかり見ていても、こういうところに来たら体を使って遊んでくれると安心します。そして、もっと子どもたちを遊びに連れ出してあげなくてはと思うわけです。

しっかりと遊んでくれたのでお腹もペコペコになったのか、お肉も野菜もしっかりと食べてくれました。シマメイカのホイル焼きはワタも一緒に焼いたので、こちらは大人のおつまみに。新鮮なイカだからできる料理ですので、境港に来たらぜひ挑戦してみてください。

【シマメイカのホイル焼きレシピ】

■材料

シマメイカ:1杯
酒:適量
醤油:適量

1.イカの胴体と下足を分離させ目玉とクチバシを取り除く
2.イカの胴体を1cm幅に輪切りにする
3.下足を食べやすいサイズにカットする
4.アルミホイルを敷いて、胴体・下足・ワタを乗せる
5.酒と醤油で味付けして、アルミホイルで包む
6.炭火で焼いてイカに火が通ったら完成

サイクリングしながら食材の買い出し

2日目は夢みなとタワーで自転車を借りてのサイクリング。この日はキャンプ場を引き上げて、ゲストハウスに宿泊にしました。キャンプ場に連泊でもいいのですが、せっかくなら境港の食材で使った料理をもっと楽しみたいということで、調理器具が揃ったゲストハウスを予約しました。

サイクリングをしながら食材を揃えていこうというわけです。ただ、観光も忘れていません。境港の観光協会で教えてもらったのが、海沿いのサイクリングロード沿いにある本池美術館。ここには革で作られたアート作品が並んでいます。

入口で迎えてくれるのは、まるで今にも走り出しそうなリアリティのある牛革で作られた馬。他にも実物大の象の頭部やキリンなど、革で作られた本物そっくりの動物たちが並んでいます。いずれも人形作家である本池秀夫さんの作品。もちろん革の人形も展示されています。

カフェも併設されているので、サイクリングの休憩スポットとしてもおすすめです。

革のアートを堪能したら食材探し再開。自転車で回れる範囲にJAもあるのですが、魚介類やお肉、調味料なども揃えたかったので、こちらも境港観光協会で教えてもらった岡田商店へ。商店というので小さなお店をイメージしていたら、あまりの広さにびっくり。

そして境港の食材の宝庫。PLANT-5は何でも揃って便利でしたが、食材だけにこだわるなら岡田商店のほうが楽しいかもしれません。野菜も魚介類も境港産で、大山牛もリーズナブルな価格で手に入ります。境港の旅で自炊するなら、岡田商店はマストです。

レンタルサイクル

住所:境港市竹内団地255-3 夢みなとタワー1階電話番号:0859-30-2007
受付時間:9:00〜17:00
休業日:毎月第2水曜日(夢みなとタワー休館日)
レンタル料金(税込):電動アシスト2,000円 / その他1,000円

本池美術館

住所:鳥取県米子市大篠津町4841
電話番号:0859-25-0550
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日・木曜日

岡田商店

住所:鳥取県境港市新屋町1077-3
電話番号:0859-45-6333
営業時間:8:00~19:00
定休日:なし

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境港は坂道が少ないので、サイクリングでの観光もオススメ。境港をもっと自転車で廻りたいという人は下記記事もご参照ください。ランニングコースとしてご紹介していますが、もちろんサイクリングでも楽しめます。

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アクティビティを楽しみたいなら、境港の駅から約12km離れた海沿いにあるゲストハウス「かたゑ庵」もオススメ。宿泊はもちろんのこと、家族でシーカヤックや海水浴を満喫できます。

白ネギ畑で収穫体験!抜いたばかりのネギをその場で炭火焼き

今回はいろいろと縁があって、地元の農家さんが白ネギの収穫体験をさせてくれることになっていたので、食材が揃ったところで河岡農園へ移動しました。境港は白ネギの産地としても有名で、河岡農園は白ネギだけを栽培しているそうです。

観光農園としての展開も考えていて、いずれは自分で種を蒔いて、自分で収穫するといった体験をしてもらいたいとのこと。そこで今回はまず白ネギを収穫させてもらえたというわけです。本来なら機械であっという間に収穫するのですが、今回はもちろん自分たちの手で収穫します。

子どもたちは野菜の収穫をするのも初体験。もしかしたら白ネギ畑というものも見たことがないかもしれません。魚も野菜も「スーパーに並んでいるもの」という感覚ですから。私は祖父母が農家だったのもあり土には慣れているのですが、いま思えばそれもいい経験でした。

同じように土に触れて、自分で収穫できるというのは、子どもたちにとって最高の思い出になるはずです。

しかも今回は畑でそのまま白ネギを食べさせてもらえました。自分で収穫した白ネギを炭火焼き

でいただきます。白ネギはしっかり焼くことで甘みが強くなり、そのままでも美味しいのですが、味噌や醤油を合わせるとさらに美味しさがアップします。

こうやって外で食べるからこその美味しさもあります。しかも自分で抜いた白ネギを食べるというシチュエーションが最高。

大人も子どもも楽しめる河岡農園のネギの収穫体験。まだ本格稼働ではありませんが、興味がある人にはできるかぎり対応してくれるということですので、ぜひ境港観光協会にお問い合わせください。

境港観光協会

電話:0859-47-3880
E-mail:jimuinfo@sakaiminato.net

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境港ならではの体験をしたいという人には、江戸時代から伝わる伝統技術である弓浜絣つくり体験ができるこちらのスポットもオススメです。

贅沢な1棟貸しゲストハウス「シャンティハウス境港」

2泊目の宿は自炊ができる1棟貸しのゲストハウス「シャンティハウス境港」です。1日1組限定ですので、他の人との交流はありませんが、子どもたちのテンションが上って少しくらい騒がしくしても迷惑をかけずに済むので、親としても安心の宿でした。

一軒家をそのまま貸し出しているような感じですので、キッチン用品は充実していますし、何よりも居心地の良さが魅力的。まるで自宅にいるかのようなくつろぎ感があり、それでいて掃除も行き届いており、ベッドルームの寝具やタオル類も清潔で、とても快適です。

境港にはすてきなホテルなどもありますが、白ネギの収穫体験をするなら、収穫した白ネギをすぐに料理できる「シャンティハウス境港」と組み合わせてもらいたいところです。シャンティハウスから一番近い直売施設「境港水産物直売センター」で水産物を購入して旬の魚を買ってきて調理できるので、料理好きにもおすすめの宿です。

境港駅から徒歩5〜8分でアクセスもいいので、車がないという人でも利用可能。最大8名まで宿泊可能ですので、ファミリーはもちろんのこと、友だちを誘ってのプチ合宿などにも使えます。境港に宿泊するときは選択肢のひとつにいれておくといいかもしれません。

シャンティハウス境港

住所:鳥取県境港市京町105、106番地
電話番号:080-5614-5293
HP:https://shantihousesakaiminato.com

境港の食材を自分たちで調理する体験

大量のネギをいただいたので、この日はすてきなキッチンを活用してのネギ料理に挑戦しました。ネギ農家さんで教えてもらったネギ鍋や、ネギのアヒージョなどなど。

それだけでは足りそうにないので、境港の郷土料理でもある「いただき」も作ってみました。さらに境港でしか食べられないモサエビの刺身や、大山牛をすき焼き風にした料理など盛りだくさん。個人的に最高に美味しかったのはネギのアヒージョ。

本来はオリーブオイルとアンチョビなどで作るのですが、今回はかにみそバーニャカウダを贅沢に使ってみたところ、これがもう絶品。ネギが減ってきたらエビや刺身を入れて海鮮鍋に。最終的に原形を留めない鍋になりましたが、境港の旨味がぎゅっと詰まった最高の1品。

作り方はとても簡単ですので、境港に来たならぜひ食材を集めて作ってみてください。キャンプで作るのもいいですし、自宅に材料を持ち帰ってから作ってみるのもOK。白ワインとの相性が抜群ですので、忘れずに用意してくださいね。

【白ネギとかにみそのアヒージョレシピ】

■材料

白ネギ:4本
かにみそ
バーニャカウダ:1瓶
オリーブオイル:適量
輪切り唐辛子:適量

1.白ネギを2cm程度にカット
2.カットした白ネギをスキレット鍋などに並べる
3.白ネギの上に輪切り唐辛子とかにみそバーニャカウダを乗せる
4.白ネギが浸るくらいオリーブオイルをかける
5.コトコト煮込んだら完成仕上げに白だしで味付けするのもあり。
ネギをすべて食べ尽くしたら、魚介類を入れて鍋にするか、トーストした食パンを浸して食べると幸せな気分になれます。

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白ネギとかにみそのアヒージョに使った「かにみそバーニャカウダ」など、地元の魚介類を知り尽くした水産会社による”イチ推しの逸品”をもっと知りたい人はこちらの記事もご参照ください。

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せっかく境港に来たのだからもっと境港グルメを満喫したいという人は、注目の新グルメをご紹介した、こちらの動画もチェックしておきましょう。

家族みんなで笑顔になりたいなら境港はおすすめ

3日目は朝から夢みなとタワーに上ってきました。高さ43mの「日本一低いタワー」なのですが、境港の町そのものが平坦ということもあり、かなり遠くまで見通せます。空気が澄んだ時期なら大山も目の前に広がる大絶景なのですが、今回はうっすらと見える程度でした。

でも夢みなとタワーは展望台だけでなく、3階の環日本海研究室ではモンゴルの移動式住居「ゲル」を見学できたり、環日本海諸国の民族衣装を試着できたりと、アジアとの距離が近い境港ならではの体験ができました。これも子どもたちにはいい経験です。

境港さかなセンターも併設されているので、海産物のお土産もここで購入できます。コンパクトにまとまっているのも境港のいいところです。どこに行くのもそれほど時間がかからないので、子どもと遊べる時間が自然と増えます。遊べる時間が増えると、家族みんなが笑顔になります。

今回の旅行での最大の収穫はそんな「家族の笑顔」なのかもしれません。子どものためと体験中心のプランを組みましたが、結果的には大人もしっかりとリフレッシュできました。境港にはまだまだ体験できそうなことがありそうなので、また3連休に子どもと遊びに来るとしましょう。

夢みなとタワー

住所:境港市竹内団地255-3
電話番号:0859-30-2007
受付時間:【4〜9月】9:00〜18:00 / 【10〜3月】9:00〜17:00
休館日:毎月第2水曜日
料金(個人):高校生以上 300円 / 小・中学生 150円
HP:https://www.yumeminatotower.gr.jp

境港には他にも魅力的な散策スポットや、友だちに自慢したくなるSNS映えスポットがあります!ぜひ下記記事や動画もチェックして、オリジナルの旅プランを立てるときの参考にしてください。

●おすすめの境港散策スポット紹介はこちら

●夢みなとタワーの楽しみ方やSNS映えするスポット紹介はこちら

(text by 重松貴志)

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