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境港の隣県・島根県松江市で、心と体を潤すデトックス女子旅〈前編〉
伝統・歴史 2023.06.20
忙しい毎日から離れてリフレッシュしたい!そう思って女子2人で旅立ったのが、境港市に隣接する島根県松江市。国宝松江城や雄大な景色が広がる宍道湖、2023年から提供がスタートした「松江松平そば」など、歴史薫る街にはわざわざ訪れてみたい旅の楽しみが満載です。さらに、西隣の出雲市には境港市とゆかりのある一畑薬師があります。宍道湖を一望する山上にある一畑薬師では、サウナ付きの宿坊で、癒しのひとときを体験。大自然のパワーをたっぷりチャージし、心と体を潤すデトックス旅に出かけました!
もくじ
2023年から提供がスタートした「松江松平そば」を食べに『そば処橘屋』へ
境港市から松江市へはJRを使うと境港駅から米子駅経由で約90分ですが、実は米子鬼太郎空港発着の連絡バスを使うと簡単に行き来できるんです。毎日6便のバスが運行されていて(2023年10月28日まで)、所要時間は約45分。境港駅からだとJRで空港まで行くことができます。
松江を訪れた今回の目的は、堀川巡りと松江城観光ですが、「やっぱり名物を食べたいよね!」となり、出雲そばを味わいに「そば処 橘屋本店」へ。
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「そば処 橘屋本店」は松江市の古くからの繁華街・東本町にあり、石臼挽きの自家製蕎麦(そば)粉を使ったコシが強く香り高いそばが人気のお店。名物の割子そば(900円)もありますが、おすすめは何と言っても「松江松平そば」(2000円)です。
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城下町・松江が出雲そば発祥の地とされることをアピールしようと、2023年3月から地元食材を使ったそば膳「松江松平そば」の提供が市内8店舗でスタート。各店で内容が異なりますが、「そば処 橘屋本店」では宍道湖産大和シジミを使用したそば椀と割子そば1枚、松江産あごのやき、季節の天ぷら、揚げそばがきと、まさに松江の名物尽くしのそば膳が楽しめます。
温かいそばと冷たい割子そばが一度に楽しめる贅沢さで、中でも温かいそばは、シジミの出汁(だし)が滋味深く、絶品のおいしさ。一口目は薄いように感じられますが、後からシジミのコクが広がり、コシのあるそばとの相性も抜群でした。しかも、セットの一品もどれもおいしくてボリュームも満点!松江の新しい名物、これは食べないとソンですよ!
♯DATA
そば処 橘屋本店
■島根県松江市東本町2-64
■0852-25-0496
■11:00〜14:00、17:30〜22:00、日曜(祝日の場合は翌日)休
江戸時代へタイムスリップ!遊覧船に乗って堀川巡り
しっかり腹ごしらえをした後は、堀川巡りへと出発!松江城をぐるりと囲むお堀を遊覧船に乗り込み、船頭さんの案内とともにのんびりと回遊するという小一時間の船旅です。
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見どころはいろいろあるものの、特に楽しいのが松江城の北側、歴史地区と呼ばれる場所です。武家屋敷や小泉八雲旧居などがあり、情緒ある城下町の風景が堪能できます。
そんな風景を見ながら船頭さんの小唄を聞けば、まるで江戸時代へとタイムスリップした気分。鳥たちが水遊びする様子を間近に見られるなど、船という水辺に近いところから眺める景色も新鮮です。
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さらに、堀川遊覧船ならではのスペシャル体験が、橋くぐり!お堀に架かる17の橋の中には水面からの距離が近い4つの低い橋があり、そこを通る時は船の天井がググッと下がって、乗客も体をかがめてくぐり抜けることに。これがまるでテーマパークのアトラクション体験のようで、頭上ギリギリの橋を通り抜けるスリルが味わえるのも楽しかったです。
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♯DATA
堀川遊覧船
https://www.matsue-horikawameguri.jp
威風堂々とした姿にほれぼれ!『国宝松江城』散策
お堀巡りを楽しんだ後は、松江のシンボル・国宝松江城へ。全国に現存する12天守の1つでもある松江城は、今回ぜひとも訪れたかったスポット。別名「千鳥城」という優美な呼び名もあり、その由縁は千鳥が羽を広げた格好に見える三角屋根“千鳥破風(はふ)”が、城の東西南北の四方を飾っていたからだとか。
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5層が重なる屋根が生み出す雄大な外観。それを飾る破風も華やかで、堂々たる風格にほれぼれします。この地に暮らした作家の小泉八雲は松江城のことを「まさに建築によってつくられたドラゴンであり、あらゆる方角に目を向けている」と記したそう。最上階の「天狗の間」まで登れば、松江の市街地や宍道湖の絶景が広がり、束の間の殿様気分も味わえました。
♯DATA
松江城
https://www.matsue-castle.jp
“バタデン”こと一畑電車に乗って、のんびり列車旅を満喫
松江城から一畑電鉄の松江しんじ湖温泉駅に移動し、一畑薬師の最寄駅・一畑口駅までは一畑電車に乗ってのんびりローカル線の旅へ出発。“バタデン”の愛称で知られる一畑電車は、1928(大正3)年に開通。当時、開通した目的のひとつは一畑薬師への参詣で、その後は線路も延び、今は松江市と出雲市、出雲大社をつなぐ電車として利用されています。
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一畑電車の車両は、かつて関東を走っていた”ベテラン列車“が使われています(一部を除く)。今回乗車したのは「ご縁電車しまねっこ号II」で、車両も車内もピンク一色!まさに良いご縁を運んできてくれそうです。
この車両には座席にしまねっこのオブジェが飾られ、記念撮影にもピッタリ。もちろん、車窓からは宍道湖や田園風景が見られ、牧歌的な沿線風景も心和むひとときでした。
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一畑口駅で下車し、今晩の宿がある一畑薬師境内の「一畑山コテージ」へ。一畑薬師は霊験あらたかな目のお薬師様として古くから全国で篤く信仰され、境港市出身の漫画家・水木しげる先生ともゆかりがあります。山上にある境内全域はまさにパワースポットともいえ、その中で泊まれるとあって、すでにワクワクが止まりません!
▼後編はこちら
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